『恋文の技術』/ポプラ文庫/森見登美彦/ポプラ社/651円(5%税込)
大学院生の主人公(もちろん男)が教授命令で片田舎の実験室に飛ばされ、そこで“文通修行”と称して仲間たちへ「手紙」を書きまくります。メール、SNS主流の昨今、一定の年代にとってこの「手紙」「文通」というキーワードに特別な何かを感じずにはいられません。
他人の手紙を読むって何か相手の見てはいけない部分を覗くようで、読み進めるとこの「こっそり読書感」が面白さに拍車をかけます。
主人公が書いた返事から相手がどんな手紙を書いたか想像できる事もこの本の面白さの1つです。
文/ セレオ八王子店・Y・M
男のどうでも良いプライドとか見栄などがチラホラ見えたり、本当に書きたい相手には書けなかったり。手紙を書く相手によっては男の本音が伺えたりして、女の人が読むと「男ってアホだな」と思ったり、「カワイイ」と感じるのかなと思います。
そう思ってる時点で男の馬鹿さ加減全開です。
主人公が書いた返事から相手がどんな手紙を書いたか想像できる事もこの本の面白さの1つです。
文/ セレオ八王子店・Y・M