515DN9AZ1TL__SY344_BO1,204,203,200_『棒がいっぽん』/高野文子/マガジンハウス/874円+税外部リンク 
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2014年、高野文子さんが12年ぶりに発行した漫画新刊『ドミトリーともきんす』は、高野文子ファンのみにとどまらず、多くの読者を得て、売れています。
「読書案内」漫画で、ドミトリーともきんすをまかなうとも子さん、その娘きん子さん、寮生さんたちとのやり取りが描かれ、各話の最後に自然科学の本が紹介されます。
(寮生さんは、朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という豪華メンバー!)

あとがきで、著者はこんなことを言っています。
「(かわいた、涼しい風の吹いてくる読書案内のために、)絵を、気持ちをこめずに描くけいこをしました」

「ドミトリーともきんす」で高野文子さんに出会った方にお勧めしたいのが、今回ご紹介する『棒がいっぽん』。
6篇収録の短編集で、高野文子さんの“気持ちのこもった絵”を堪能できます。
「美しき町」の、明け方のインクのにおい。
「病気になったトモ子さん」の、ふしぎなさみしさ。
「奥村さんのお茄子」の、不条理でアクロバティックな展開の末の説得力。

どの話も、読み終えたあと必ず、あなたの心にはっきりと映し出される絵があるはず。
かわいた、涼しい風の吹いてくる読後感ではないけれど、こっちの世界も面白い。

文/ 戸塚モディ店・MK
141
『るきさん』
580円+税
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140
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