『虚実妖怪百物語 急』怪BOOKS/京極夏彦/KADOKAWA/1,400円+税
この物語はフィクションだと思いますが、実際の人物との関係は否定出来ません。
というのも実在する人物の名前がわらわら出てくる。
セリフがある人も名前だけの人も二次元の人もたんまり出てくる。
ここまで出す!? 方々に訴えられないか!? というレベルだ。
だがこれも作者、京極夏彦の人徳? 幅広い交遊関係のおかげだろう。
これが、とんでもなく面白い!
妖怪好きには内輪ネタ満載でニヤニヤするし、小説好きにも「あの作家がこんなことを!」といった小ネタが随所に散りばめられてる。
なんといっても、「妖怪の名前が入っているのに妖怪が出てこない小説」で定評のある京極夏彦の小説に出てくるのだ。妖怪が!!
日本全土に突如として現れた妖怪たち。暗躍する加藤保憲。相対するのはなんの力も持たない、ただの妖怪好きたち。その結末は如何に!
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文/ 町田モディ店・YK