ainiiku『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』/河合隼雄 村上春樹/新潮社/490円+税外部リンク 
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「ぼくは夢というものをぜんぜん見ないのですが... 」
「それは小説を書いておられるからですよ。谷川俊太郎さんも言っておられました。ほとんど見ないって」
この話をインターネット上で見かけてからずっとどういうことか気になっていたのです。
物語を作っていると夢を見ないのか?
夢が無意識の創作だとすると物語は無意識の産物なのか?
これは村上春樹さんとユング派の心理療法士の河合隼雄さんの対談の中の一部です。
それが本書『村上春樹、河合隼雄に会い行く』。

もう20年前に出版された本、最初は岩波書店から出版されて私も店頭に陳列した記憶がある。
日本では阪神淡路大震災とオウム真理教の2つの大きな事件があったあとだ。
村上春樹さんは『ねじまき鳥クロニクル』を書き終えたあとである。
内容としては、二人が考える日本と個人のこと、オウム事件や大震災の心の傷のこと、小説と自己治癒のこと、物語と人間のこと、など
難しい言葉などなく自然な会話をそのまま収録した内容ですが、人間を深く掘り下げて語られる様はおそらく時代を代表する小説家と心理療法士の対談ならではのものになっているのだと思う。

本書を読んでみると村上小説がなぜ他作家とは違う作品になるのかが少しわかるような気がしました。
村上ファンはぜひ一度読んで見てはいかがでしょうか。

文/ アトレ亀戸店・JI

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