272『空飛ぶタイヤ』/池井戸潤/実業之日本社/1,000円+税外部リンク 
有隣堂の在庫を探す
走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃し、子供は命に別状は無かったものの母が即死するという痛ましい事故が起こる。
このトレーラーの自動車会社が出した「運送会社の整備不良」という事故原因を納得することが出来ない運送会社社長・赤松徳郎は、真相を解明する為に様々な手段を講ずる。
しかしホープ自動車という大企業が前に立ち憚り、赤松の運送会社は大事な取引先を失い、経営自体が危うくなる事態に追い込まれる。
この闇を抜けられるのかと不安になりつつ、読み進めていくと週刊誌記者の榎本が驚くべき事実を掴み、スクープとして世に出ることになった。

これで晴れて無罪放免!かと思いきや大企業の論理そのままに記事は握り潰されてしまった。
もうこれで万事休すなのか、しかし赤松徳郎は決して諦めることなく、身の潔白を証明する為、さらに苦しい状況の中奔走する。

最終的には意外な形で真実が暴露されようやく決着が付くのですが、そこに辿り着くまでの過程が良かったり、悪かったりの繰り返しでなかなか先が見えなかったです。
その為か結果的には結構なボリュームの文庫にも拘わらず、割と早く読み切ることが出来ました。
様々な社会的問題を踏まえてそれを浮き彫りにした、読み応えのある素晴らしい作品でした。是非、ご一読を!

文/ シャポー市川店・Y.M

2014/2/28以前の記事は、5%税込の商品価格を表示しています。
本体価格(税抜価格)はリンク先のHonyaClub、在庫検索などでご確認ください。
----------