トンカチ811『トンカチと花将軍』/舟崎克彦 舟崎靖子/福音館書店 福音館文庫/600円+税外部リンク 
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主人公のトンカチは、お友だちのさくらちゃんの誕生日プレゼントのために花を探しにでかけます。

ところがどこにも花が見当たりません。
街の花屋さん、学校やおうちの庭どこをさがしてもないのです。

そんな中、トンカチは花を探している最中に、飼い犬のサヨナラとはぐれてしまいます。
好物の「白いもの」を追って、サヨナラは森の中に入ってしまったのです。

サヨナラを探すために森の中に入っていくトンカチ。途中で変な鳥に遭遇しますが、無事に森を通り抜けます。
そこにあったのは花だらけの世界でした。



この作品に私が出会ったのは、小学生3・4年のころです。
そこから十数年たって大人になってもまだ読み返している大好きな作品です。

なんといってもここで描かれている世界がすばらしい。一面、花だらけなのです。
そしてその真ん中に巨大な切り株でできたような館があり、そこに自らの「クシャミ」と戦いつづける将軍とその仲間の動物たちが暮らしています。
川もあり森もあり丘もあります。
将軍は毎日クシャミをとめる花を探しにでかけ、クマは蜂蜜ばかり集め、アライグマはひたすら球根を洗う。

ちょっぴり変わっていますが、とても平和で、ありのままの自然の中での生活をわたしはとてもうらやましいと思いました。



キャラクターも個性的でおもしろい。トンカチと将軍以外は動物なんですが、なぜかみんなひねくれているんです。
もしかしたら、動物から見た人間は、皮肉を言いたいような物に見えているんでしょうか……



こちらの作品は児童書で、小学校中学年以上からお読みいただけます。
花々がたくさん咲くこの時期に最適な作品です。

都会の喧騒から離れ、自然の中でのんびり暮らしたいと思っている方はたくさんいらっしゃるでしょう。
そんな方にもおすすめです。

文/ トレッサ横浜店・H・M

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