403『名画の中の料理』/メアリー・アン・カウズ:著 富原まさ江:訳/エクスナレッジ/2,200円+税外部リンク 
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ゴーギャンのライム、マネの肉、ダリのパン。
フリーダ・カーロのスイカ、ミレーの梨。
飲まず食わずで一心不乱に作品を仕上げる作家がいる一方、食べること・飲むことが創作の源となる作家も多いのでしょう。
静物画で知られるマネの作品は、肉もアスパラガスもおいしそう、という安易な表現がはばかれるほどに生々しく、
恐らくは穴の開くように対象物を見つめ、そしてそれをおいしくいただきたい(たぶん)、という欲求そのままにカンバスに表現したのであろう心境が透けてみえる本書。

そういった絵画や写真に添えられるエッセイや詩は、チーズのすばらしさを青い空のもとの牧草を比喩に(つまり、健康な牛から絞られる乳で出来ている、というような)説いたり、リゾットに用いる米を愛すべき欠点を持った人間と表現(詳しくは本書をご覧ください)したり、おいしいものに対する貪欲で高貴な欲求が果てしなくつづられます。

しかし、どんなにおいしそうでも、本を読んでもおなかが膨れることはないのです。
幸運なことに、レシピがついておりますが。

文/ ららぽーと湘南平塚店・RS
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