242『ブラックペアン1988 新装版』/海堂尊/講談社 講談社文庫/695円+税外部リンク 
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物語の背景1988年は、まさにバブル景気の真っ只中。
「神の手」を持つと言われる佐伯教授率いる東城大学外科教室に、
帝華大の「ビッグマウス」こと高階講師が送り込まれた。
食道癌の手術を簡単に行える新兵器「スナイプ」を手みやげに。


彼は外科教室内に、手術の在り方や若手の育成等に一石を投じて波紋を呼び、
総合外科学教室の秩序を乱す言動と相まって周囲からの反感を買っていた。

また「佐伯外科」には、「オペ室の悪魔」と呼ばれる万年ヒラ医局員でありながら
高い技術を持ち「教授の秘蔵っ子」と称される渡海征司郎がおり、
新人研修医として佐伯教授の外科教室に入局した世良雅志は、
高階や渡海との関わりの中で医師として成長していく。


最初にこの本のタイトルを見た時、よく意味がわかりませんでした。
物語を読み進めていくうちに
「ペアン」と言うのが止血などに使用する手術用器具であることがわかり、
通常はステンレス製なので銀色の器具であるにもかかわらず、
佐伯教授が使う「ペアン」は黒で特注のカーボン製。
なぜこの器具を使用するのか、また「ブラックペアン」というタイトルの意味が話の最後にわかります。
 
医療の現場を背景にしているので、
読んでいると緊迫感が随所に感じられながら、
話の展開や流れは医療に限らず様々考えさせられる「テーマ」があり、
読み応えのある作品です。
気が付けばあっという間に読み終わっていました。

テレビドラマでも人気が上がっているこの作品を
是非この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

文/ シャポー市川店・Y.M

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