バッタを倒しにアフリカへ『バッタを倒しにアフリカへ』/前野 ウルド 浩太郎/光文社 光文社新書/920円+税外部リンク 
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まずこのタイトルと表紙のインパクトが一瞬で目に焼きつきました。

気になって前書きを読むと、バッタアレルギーなのに昆虫学者をしている(…!?)という著者がバッタを倒しにアフリカへ行った、というまんまタイトルのことが。
誰しもが「??なんで??」と思うのではないでしょうか。

今の日本ではバッタが大発生する蝗害(こうがい)はほとんどなくなりましたが、明治初期には北海道で何度もあり、植物はもちろん民家の障子紙・植物性の衣服などまで食べ尽くされて大変な被害が続いたそうです。
アフリカ・アメリカ・中国・オーストラリアなどでは未だにバッタ被害があり、バッタが移動したその後は農作物が食べられ、焼け野原のようになってしまう……。

バッタの被害についてはコーランにも「人類史上最も古くから存在する害虫がサバクトビバッタ」とあり、今回のこの本で著者が研究しているのと同じバッタ。
なんと! いまだに人類はサバクトビバッタとの戦いを続けている!
 
著者はあやうく地雷の埋まった地帯に足を踏み入れそうになったり、夜中に砂漠の真ん中で迷子になったり、「刺されると死ぬことのあるサソリ」に実際に刺されたりと命の危険に何度も遭います。
様々なアクシデントにまみえつつも、バッタに出会うべく異国の地でその永い戦いの歴史の一端に身を投じる著者の血と汗と努力のアフリカ譚をぜひ読んでみてください。

それにしても、著者の子供の頃からの夢が「バッタに食べられたい」って……

文/ 伊勢佐木町本店・KN
 
※「バッタに食べられたい」については、
ぜひ詳細を『バッタを倒しにアフリカへ』のまえがきや、
クマムシ博士こと堀川大樹さんと前野さん、お二人の2011年のブログ記事にて。
堀川さんバッタに憑かれた男 - クマムシ博士のむしブロ
   ↓
前野さん他人の瞳に映った自分の姿 - 砂漠のリアルムシキング
   ↓
前野さん逆襲のハカセ - 砂漠のリアルムシキング
   ↓
堀川さんバッタ博士の前野氏に関する前回記事のお詫び - クマムシ博士のむしブロ

(本の泉スタッフM)
 


『孤独なバッタが群れるとき
サバクトビバッタの相変異と大発生』
前野ウルド浩太郎/東海大学出版部/2,000円+税
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