去年の冬、きみと別れ『去年の冬、きみと別れ』/中村文則/幻冬舎 幻冬舎文庫/460円+税外部リンク 
  
「――興味。……危ないね。」

写真家、木原坂雄大は、二人の女性を焼死させ、死刑判決を受けて拘置所にいる。
彼の本を書く依頼をされたライターは、関係者に取材するうちに、事件には意外な真相が隠されていたことを知っていく。
「僕も一応、人間だからね。死刑になるとはいえ、人間なのだから」

登場人物たちは皆、「間違い自体に取り憑かれている」人たちばかりのように思える。
人に狂気を見せ、人の狂気を語り、人から狂気を引き出したがる。

このミステリーは複雑だ。小説、資料、手紙、映像、取材過程……。読んでいた「それ」は何だったのか、確信が持てなくなる。
真相やトリックを知っても、私は、この本を把握できてはいない。
他の人達はすぐに読み解けているのだろうか……?

「次はきみの番だよ」

文/ グランデュオ蒲田店・NA
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