


主人公ベンの自宅の庭に突如現れた謎のロボット、タングが持ち主を探し、奔走する物語。
この小説のおすすめポイントはタングの可愛らしさ!
最初は特定の単語しか発しなかったタングが
徐々に言葉を覚え、感情を覚え……
ロボットなのにいじけてみたり
音楽にノリノリになったり
たまに核心を突くことを言って主人公を助けたり
と、表情も感情も豊かなタングの言動には思わず口角が上がってしまいます。
そしてタングの可愛らしさだけでなく
主人公ベンにも注目。
ただ漫然と日々を過ごしてきたベンでしたが
タングとの旅を通じ成長していく姿には心を動かされます。
読み始めと読了後、彼の印象はまったく違うものになると思います。
タングの持ち主は一体誰なのか?
そもそも何のために作られたのか?
だんだんと明らかになる真実と
クスッと笑える二人の掛け合いに
引き込まれること間違いナシ!
笑いあり、涙あり、愛情あり
そして読みやすさ抜群の本作
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。
文/ シャポー市川店・S.T
