ひとつむぎ『ひとつむぎ』/知念実希人/新潮社/1,400円+税外部リンク 
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渡辺淳一氏、帚木蓬生氏、海堂尊氏など、お医者様が書く小説は面白い。

そして、知念実希人氏の新刊『ひとつむぎの手』も抜群に面白い!!

医療の現場や手術シーンは臨場感にあふれ、ページをめくる手がとまらない。
我々の知らない世界だけに大学病院の人間関係も興味深く、若い研修医たちの苦労が目に浮かんでくるようだ。
 
また、主人公である平良祐介の心臓外科に対する思いや責任感、一所懸命さは、読む者に好感を与える。

小説中に出てくるひとつひとつのエピソードが大変印象的で、絶対に助からない難病を患い、残念ながら亡くなってしまった少女の両親が研修医に感謝するシーンは、涙なくして読み進めることができない。

研修医と指導医の微妙な人間関係、それぞれの心理描写がすばらしく、研修が終わり巣立っていくシーンでまたしても涙してしまった。

 
大学病院だからこその派閥争いも非常にリアルで、次にどうなるのか気になるまま一気に読んでしまうこと間違いなし!
最後に恩師から主人公がかけられる言葉には重いものがあり、この小説のすべてがここにあると言っても過言ではない。
多くの方々に、そして全国のお医者様にもぜひ読んで頂きたい一冊である。

 
文/ ルミネ横浜店・K.O.

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