『散り椿』/葉室麟/KADOKAWA 角川文庫/680円+税
なんとまぁ......
ため息が漏れる美しく清く切ない愛の物語なんでしょう。
なんとまぁ......
ため息が漏れる美しく清く切ない愛の物語なんでしょう。
恋愛が絡む小説は普段あまり手に取らないのですが、時代が時代だからか、このような奥ゆかしいものは大好き。
たまに来る控えめなキュンに心が持っていかれる。
武家の事情や政争の為に、現代のように心の赴くままに気持ちを表せられなかった時代だからこその美しさ。
武士やその家族たちの凜とした生き様、終盤は胸が締め付けられ涙があふれそうになった。
『散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ』
是非ともこの世界観を映像でも観てみたいと思いました。
文/ トレッサ横浜店・TS
岡田准一さん主演の映画『散り椿』は、2018/9/28から全国公開されています。
ぜひ公式サイトで映画ビジュアルをご覧ください!
http://chiritsubaki.jp/
(本の泉スタッフM)