サムライブルーの勝利と敗北サムライブルーの勝利と敗北 サッカーロシアW杯日本代表・全試合戦術完全解析』
五百蔵容/講談社 星海社 星海社新書/980円+税
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スポーツイベントというものは、開催されてみないと、実際のところどうなるかがまったく分からない。
自分が覚えている範囲内だが、今年2018年ほど大きな国際大会前の評判が悪かったことはなかったのではないだろうか?
とくにサッカーは、本大会直前になっての監督解任。日本代表は “おっさんジャパン” とも揶揄されていた。
あの快進撃を予想していた方はどれ程いただろう……?
いなかったと断言してしまってもいいような気がする。その位に前評判は酷かった。
こう書き出すと、チームの内情や選手の気持ちに視点がいきそうであるが、本書では徹頭徹尾、ピッチ上で起きた現象に視点を注ぎ解きほぐしていく。
あの快進撃は躍進か、はたまた限界か?
本書では日本代表の4試合のみを徹底検証。ここまで戦術分析した本も珍しい。
 
“選手の気持ちが……” “監督の秘めたる思いがじつは……” という、ともすれば暑苦しく感じてしまうようなスポーツ本は多いが、ここまで戦術戦略の分析に特化すると、どこか気持ちの冷めた、乾いた印象すら受ける。
が、戦術レベルで徹底的に見ていくと、そこには日本サッカー界の内包する課題が見えてくる。
選手、監督、バックアップも含め、現時点での限界はあそこであったのだろう。
 
ベスト16で、ベルギーというロシアワールドカップではベストチームの1つと当たったこと、そしてその試合に全力でぶつかったこと。
結果は負けではあったが、あの試合を本当に過去のものにするにはグループリーグも含め4試合全ての徹底検証が必要であろう。
そんな著者の熱い思いもはっきり伝わってくる。
 
 
試合自体を観ていないと文章だけではいまいちわかり辛いところも散見されるので、試合を観ていない方でしたら、何らかの手段でロシアワールドカップ日本代表の試合をご覧になってから読むことをオススメします。

通常、カバーなどは統一された規格の新書ですが、本書は、サムライブルーにあわせ真っ青な表紙が印象的です。
棚で目立ってます!

文/ 武蔵小杉東急スクエア店・SM


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