731『剣客商売』 剣客商売1/池波正太郎/新潮社 新潮文庫/590円+税外部リンク 
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この作品に出会うまで私は時代劇が好きではなく、時代小説など読んだことがありませんでした。
 
あまりにも有名な作家の有名な作品なので、ご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、これを機会に今一度読み返してみてはいかがでしょうか?
何度読んでも面白く、何度も読み返してしまいます。

小柄な老剣客、秋山小兵衛が60歳になる頃から物語は始まります。
もちろん隠居生活のはずなのですが、剣術道場の主となった父とは対照的な大柄な息子や、特徴的な登場人物、周囲の人たちと関わりあう物語の世界は非常に魅力的です。

次々と起こる事件に首を突っ込み、解決していくその手腕。
推理小説、探偵小説の要素とホームドラマの要素など様々なものが詰まっている作品だと思います。
また、季節の流れ、四季折々の描写も美しく、登場する食べ物などもすべて御馳走に見えてしまうから不思議です。

秋山小兵衛の年齢に近づくにつれ、こんな隠居生活ならと羨ましい限りの方も多いと思います。

その他の代表作『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』も大好きな作品ですが、物語に没頭していると、(絶筆)、(作者急逝のため未完)で途切れてしまい悲しい思いに苛まれてしまいます。
『剣客商売』は完結しているので、安心して読破して頂けると思います。

実はこの秋山小兵衛は、物語が完結してからも尚健在で、二度目の女房や息子より長生きし、最後は仙人のように他の池波正太郎作品に名前が登場いたします。
それを見つけた時の喜びもディープなファンにはたまりません。

文/ たまプラーザテラス店・AM


『[決定版]鬼平犯科帳』1巻
文春文庫/660円+税
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『新装版 殺しの四人』
仕掛人・藤枝梅安 1巻
講談社文庫/560円+税
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