782『儚い羊たちの祝宴』/米澤穂信/新潮社 新潮文庫/550円+税外部リンク 
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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。

夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。
翌年も。
その翌々年も。
そして四年目にはさらに凄惨な事件が。
優雅な「バベルの会」をめぐる五つの事件。
甘美なまでの語り口が暗い微笑を誘い、
最後に明かされる残酷なまでの真実が、
脳髄を冷たく痺れさせる。

(新潮社の書籍紹介より引用)



五つの事件は、それぞれ独立して描かれており、
どの物語も最後に真相や動機が明かされるのですが、
その結末がどれも残酷すぎる!
「え、そんな理由で?」とか、
「うわ、そういう意味か」などなど。
思わず顔が引きつってしまうものも。

しかし、それでも読めてしまうのは、
上流階級という現実離れした背景と、
登場人物のあり得ないくらいの無慈悲さで、
物語全体がおとぎ話のように進んでいくからです。
ただ純粋に物語として楽しむことができるので、
残酷な結末に背筋をゾクッと震わせながらも、最後にはニヤリと暗い笑いが……。

そんな本編もさることながら、
この作品にはミステリファンの心をくすぐる、マニアックな仕掛けが登場します。
古今東西のミステリ作品に出てくる言葉や題名が引用されているので、
ミステリに詳しい人ならより楽しめるかもしれません。
ぜひご一読ください!

文/ 戸塚モディ店・YY
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