212『月まで三キロ』/伊与原新/新潮社/1,600円+税外部リンク 
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表題作を含む6編からなる短編集です。

仕事にも家庭にも失敗。実家に頭を下げて戻り、細々と借金を返している主人公は、満月の夜 に自殺を決意する。
タクシーで「樹海まで」と伝えると、「自殺ですか? 今日は行くところがあるので、下見ってことでつき合いませんか?」と誘われ同行する。

"月まで三キロ"の謎は読んでいただくとして、皆、人生の途中で立ち止まる時があると思います。
やり直すのは怖いから、そのままでいい、となってしまう。
けれど、月も山も自然も自分を優しく包んでいるのに気づいたときに、人生引き返せるだろうか?
変えられるだろうか?
そんな時に、大丈夫だよって背中を押してくれる、心にジワっとくる作品です。

文/ ららぽーと海老名店・A・T
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