886〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか! 多文化共生って何だろう』
菊池聡/岩波書店 岩波ジュニア新書/820円+税
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2018年末、外国人労働者の受け入れ拡大の法案が審議され、日本でも今後数年のうちに35万人弱を受け入れる。

外国籍の方と接する機会も増え、社会や仕事でどのように共生していくかという意味でも、身近で参考になる本が出版された。
『〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか!』は、横浜市立飯田北いちょう小学校が舞台だ。
同小は全校児童の約半数が、外国籍または外国にルーツを持っている。
そのような環境の中で、著者は国際教室担当として「違いを認め合い、共に生活できるための多文化共生教育」に取り組んでいる。

著者や国際教室担当教員は、日本語の少人数指導のほか、校内に各国のあいさつを掲示し、おもちゃや民族衣装をそろえたり、運動会では民族舞踊を企画したり。
単純に日本語を教え、日本の教育についてこさせる教育ではなく、児童一人ひとりに寄り添いその国の言葉や文化を尊重した教育を行い、児童が安心して授業を受けられる学校づくりを行っている。

そして長年の多文化共生教育の結果、ある卒業生の言葉に感銘を受けた。
『国籍や人種、ものの考え方など、人には様々な違いがありますが、心で会話することが大切』
これからの多様な個性を受け入れるという点ではもちろん、社会での人との接し方で大切な言葉だ。

多文化共生の教育現場の本であること以上に、相手との違いを受け入れ、互いを尊重して理解しあえる人間関係を築くことがこれからの日本社会に重要だと感じられる一冊だ。

文/ 新百合ヶ丘エルミロード店・DY

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