727原民喜 死と愛と孤独の肖像』/梯久美子/岩波書店 岩波新書/860円+税外部リンク 
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原民喜は1905年広島生まれの詩人・作家。

彼の生涯を追った本書は、
冒頭から彼の鉄道自殺というショッキングな出来事から始まる。
原と親交のあった遠藤周作は、留学先のフランスで原の自死を知り、
「貴方の死はなんてきれいなんだ」と日記に記している。

原民喜はなぜ自死を選んだのか。
遠藤周作はなぜ原の死を「なんてきれいなんだ」と書いたのか。

ノンフィクション作家の梯久美子氏は、多くの文献と資料から、
原の生涯を丹念に辿り、その謎を解き明かしていく。

繊細過ぎる神経ゆえに極端に無口であった少年時代。
上京して慶応大学で文学を志した学生時代。
やがて結婚し、妻は原の最大の理解者となるが、彼女は33歳の若さで病死する。
そして失意のうちに帰郷した広島での被爆。

しかし、この壮絶な被爆体験が、皮肉にも彼を作家として花開かせることとなる。
被爆地で原は何を見、何を思い、それをどう文学に昇華させていったのか。
被爆者としてその後をどう生きたのか。


本書で原民喜に興味を持っていただいた方は、
あわせて彼の著書『小説集 夏の花』(岩波文庫)を是非お読みください。
そして、戦争の愚かさと、原爆の恐ろしさを再認識していただきたい。
 
文/ 戸塚モディ店・OK
 

『小説集 夏の花』
原民喜/岩波書店 岩波文庫/600円+税
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