838『バラカ』 上/桐野夏生/集英社 集英社文庫/720円+税外部リンク 
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震災後の警戒区域で発見された少女バラカ。
彼女はドバイのショッピングモールの市場で売られていたのだった。

何故バラカが、市場で売られることになったのか、ドバイからどうやって日本に来たのか、その謎が解けたと思った矢先、突然大きな地震と共に津波がやってくる。
震災後の混沌とした日本で、バラカは反原発派や原発推進派に翻弄されていくことになる。
まだ子どもであるバラカに次から次へと試練が襲いかかる。
その中でもがき苦しみ、自分らしく生きていこうとするバラカの姿は力強く美しい。

また、バラカ以外の登場人物がこの物語をより魅力的にしている。
酒に溺れる日系ブラジル人パウロ、先のことを考えずにバラカを買ったキャリアウーマンの紗羅、怪しげな宗教団体の牧師ヨシザキ、悪魔のような男、川島。
彼らに対して嫌悪感を誰もが抱くと思うが、それでも何故か憎みきれないのは、彼らの中に自分自身を何かしら見ているからではないだろうか。
 
上下巻とかなりのボリュームだがそんなことも気にならないくらいの面白さで、読み始めたらノンストップ!
おすすめの一冊です。

文/ ららぽーと海老名店・K・F


『バラカ』 下巻
集英社文庫/780円+税
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