852『蜜蜂と遠雷』 上/恩田陸/幻冬舎 幻冬舎文庫/730円+税外部リンク 
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ページをめくると音楽が溢れ出す!!
2017年に直木賞と本屋大賞をダブル受賞した話題作、待望の文庫化です。

舞台は、3年に一度、日本のとある都市で行われるピアノコンクール。
このコンクールの1位を目指す4人のピアニストを軸に、物語は展開されます。
性別・年齢・国籍はもちろん、コンクール出場にいたるまでの過程も、四者四様。
しかし、自分にとっての音楽と真摯に向き合う姿は4人とも素晴らしく、胸を打たれます。

先日、モデルになったといわれる「浜松国際ピアノコンクール」の模様をテレビで見ましたが、私が本作を読んで思い描いていた通りの情景に驚きました。
筆者の精細な描写の成せる業だと思います。

幾度となく出てくるピアノの演奏の場面でも同じで、その曲を知らなくても、まるで音楽が聴こえてくるような感覚に陥りました。

クラシック音楽に疎い私でも引き込まれ、一気に読んでしまいました。
爽やかな今の季節に是非おススメしたい作品です。

文/ センター南駅店・M.S


『蜜蜂と遠雷』下巻
幻冬舎文庫/730円+税
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