jokyu承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』/坂井孝一/中央公論新社 中公新書/900円+税外部リンク 
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私にとって承久の乱というと、

幕府に権力を奪われた後鳥羽上皇が、源実朝が没し動揺している幕府を倒すべく挙兵したけれど、北条政子の名演説で幕府の御家人たちが結束してしまい返り討ちにあった事件

という認識でいました。

けれども、鎌倉幕府成立後の政治状況は単純ではなかったそうで、この本で後鳥羽上皇と源実朝に対する見方がかなり変わりました。
実は後鳥羽上皇は、新古今和歌集の実質的な選者となるだけでなく、様々な改革を行い朝廷に権力を取り戻そうとしたスーパーマン。

源実朝もイメージでは、怖い母親ににらまれながら、趣味の和歌に陶酔した気弱な若者で、甥に暗殺されたかわいそうな将軍といった感じではないでしょうか(言い過ぎかもしれませんが)。
ですが、この本では源実朝は将軍親政を実施。
後鳥羽上皇との協調路線を築き上げ、幕府をまとめる方法として朝廷からの権威を利用し、右大臣にまでなっていたそうです。

朝廷と幕府がそんなバランスを保っていた時、源実朝の突然の死によって事態は急変します。
なぜ、後鳥羽上皇が幕府と手を切り挙兵したのか、気になる方は是非、ご一読くださいませ。

文/ セレオ八王子店・YH
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