290『ライフ』/小野寺史宜/ポプラ社/1,600円+税外部リンク 
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本屋大賞2位『ひと』著者の最新作。

大きな山場もない。主人公が凄い事を成し遂げるわけでもない。それなのに、とても魅力的な作品だ。

アルバイトを掛け持ちして、人と深い関係を持たず、1人暮らしをしている主人公。ふとしたきっかけでアパートやその周辺の住民と交流を深めていく。


一見何の取りえもなさそうな平凡な主人公が、すんなりと初対面の人に受け入れられていくのは、人柄の良さなのだと思う。
私も、主人公になぜか惹きつけられ、友達になってみたいなと思う。

『ひと』でも同様に、作者は登場人物のフルネームを漢字できちんと伝える。
著者が個を大切にしている事の表れだと思われる。
1人1人の人物が大切に描かれている作品だからこそ、こんなにも作品に惹きつけられ、優しい気持ちになれるのではないか。

人と繋がるのは面倒かもしれないが、それ以上に、毎日の暮らしが豊かになるという事に気付かせてくれる作品。
人付き合いが苦手な方も是非読んでみて欲しい。
きっと、世界が広がっていくと思う。

文/ ららぽーと海老名店・M・Y
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