789『漢詩のレッスン』/川合康三/岩波書店 岩波ジュニア新書/880円+税外部リンク 
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中高生向けの岩波ジュニア新書ということもあり、漢詩のことを知らなくても気軽に読み始めることができる。
気軽に……とはいうものの、
最初のうちは日本語として読めるはずの書き下し文ですら
全く情景が浮かばなくてひたすら苦行。
自力で理解しようとするのは諦めてすぐ解説文に飛びつく根性のなさ。
これは入試問題ではないのだから、素直に教えを請おう
というポジティブ思考で読む(開き直りともいう)。
 
詩の解説は文化背景や文法的な意味など幅広く、
ところどころ日本の古典の引用や比較があって詩の世界に引き込んでくれる。
なるほどなぁと思ってもう一度詩に戻ってみると、
堅苦しさがなくなり生き生きと見えて、なんだかわかったような気になる。
 
面白い話だと思ったのは、
韻を踏むためなら何だってする押韻至上主義。
漢詩には韻を踏む「押韻」という決まり事がある。
これを守るために登場する建物の色が青になったり緑になったりする。
美しい女性が立つ美しい楼閣が、
文学的に美しく装飾されれば何色だろうと問題ではないらしい……拍子抜けする。
 
高校生の頃にこのことを知っていれば、
もう少し漢詩を身近に感じられたかもしれない。
 
文/ 戸塚モディ店・OA
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