802『流浪の月』/凪良ゆう/東京創元社/1,500円+税外部リンク 
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幸せの形は人それぞれで、人の数だけある。
小児愛好者に誘拐された少女。
世間から犯罪と見なされる出来事を、当事者の目線で描く。
少女は言う。「事実と真実はちがう」。
次々と目が離せない展開に、読者は物語の中に引きずり込まれていく。
「誘拐された可哀想な少女」というレッテルを貼られ、本心を話しても素直に受け止めてもらえないもどかしさ。
周囲と深く関わらず、自分の気持ちを抑え、目立たない様に生きて来た。
そんな更紗が、文と再会した時、変化が起こる。
本来の更紗の自由な生き方が戻ってくる。
自分自身をさらけ出し、やりたい様に振る舞う。
その行為をそのまま受け止めてくれる存在は何て貴重か。

世間の目を恐れ、キチンとしなくてはならない呪縛。
私たちは、何を怖がっているのだろう。
もっと自由に生きても良いじゃないか。少なくても今よりは……。
そう、思わせてくれる一冊。

文/ ららぽーと海老名店・M.Y

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