290『こんなにも優しい、世界の終わりかた』/市川拓司/小学館 小学館文庫/780円+税外部リンク 
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世界の終りを書いた小説は数多く存在しますが、タイトルにもある通りこんなに優しい終わり方は想像出来ませんでした。

市川さんの作品は、『いま、会いにゆきます』や『恋愛寫眞(ただ、君を愛してる)』、『そのときは彼によろしく』など映像化されたものも多く、優しい色の風景を想起させるこの作品も映像化を願ってしまいます。


静かに終わっていく世界で、様々な登場人物の人生が終わってしまいます。
今までを後悔し、なんとか取り戻せないかと歩き続ける人や、そっとすべてを受け入れる人など。
色々な人と出会いながら、純粋で、不器用で、争い事の嫌いな主人公の青年は、ただ好きな人との約束を守り、会うために旅を続けます。

世界が終ってしまう科学的根拠や原因は最後まで分かりませんが、こんなにも優しい世界の終わりかたなら、悪くないのかもしれないと思ってしまいました。

読み終わった時、なんだか穏やかな気持ちになれました。

文/ たまプラーザテラス店・T.K

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