サンタ『さむがりやのサンタ』/レイモンド・ブリッグズ:作・絵 菅原啓州:訳/福音館書店/1,200円+税外部リンク 
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「やれやれ、またクリスマスか」
ぶつくさ文句をいいながら目を覚ましたのは、サンタクロースのおじいさん。
1年でもっとも忙しい12月24日が始まります。
トナカイにエサをやり、ベーコンと目玉焼きの朝ごはん、真っ赤な服に身をつつみ、プレゼントを山積みにして、さあ、出発!

でも、このサンタさん、口を開けば文句ばっかり。
「はやくなつにならんかなあ」
「うーさむ」
煙突にも文句をいいながら、子どもたちにプレゼントを配って歩きます。

ちょっと気難しいけど、ユーモラスで人間味のあるサンタさんの1日が、マンガのようなコマ割りで細かく描かれていきます。


娘が幼いころから大好きな絵本で、クリスマスになると、毎年読んでいました。
娘がまだ3歳くらいの頃、「ふゆはいやだよ、まったく!」とサンタさんの口真似をしていて、笑ってしまったこともあります。
我が家には煙突がないので、どこから入ってくるのだろうと、本気で心配していました。

子どもも、かつて子どもだった人も何回読んでも楽しめる絵本です。
いくつになっても、心のなかにサンタクロースの住める部屋がありますように。


文/ 町田モディ店・MI


『サンタクロースっているんでしょうか?』
社説:ニューヨーク・サン新聞
訳:中村妙子 絵:東逸子
偕成社/800円+税
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