591『絶滅危惧職、講談師を生きる』
神田松之丞:著 杉江松恋:聞き手/新潮社 新潮文庫/550円+税
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講談をご存知だろうか。
明治から昭和初期にかけて落語を凌ぐ人気があった、日本の伝統芸能の一つである。

しかし、その後は凋落が続き、演者が減ったことで存続が危ぶまれるようになった。

その講談界において、今、最もチケットが取れない講談師と呼ばれ、大注目を浴びている一人の男性がいる。
この本の著者、神田松之丞である。

現在36歳である彼の幼少期から現在に至る過程で、どのようにして講談という伝統芸能に出逢い、それを職業として生きることにしたのか。

聞き手がおり、インタビュー形式で書かれているこの本は、松之丞本人だけではなく、彼のことをよく知る師匠、演芸仲間、親友が所々に登場する。
そのため、出来事が松之丞の記憶だけで書かれているというわけではなく、客観的に分かる点が面白い。

2017年10月に刊行された書籍の文庫版であるが、今回第7章が加筆されている。
その理由は、2020年2月に真打に昇進することが決定し、松之丞から伯山に名が変わるからであろう。

これからの講談界の顔となり、新しい時代を切り開いていく決意を知ることができる。

文/ センター南駅店・K.S


2019年7月の「本の泉」でも神田松之丞さんの本をご紹介しています。
→ 『神田松之丞 講談入門』 日本一チケットが取れない講談師



『講談えほん
大岡越前――しばられ地蔵』
神田松之丞:監修 石崎洋司:文 北村裕花:絵/講談社/1,500円+税
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『神田松之丞 講談入門』
神田松之丞/河出書房新社/1,750円+税
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