『教育格差』/松岡亮二/筑摩書房 ちくま新書/1,100円+税
出身家庭と地域という本人にはどうしようもない初期条件によって様々な格差の基盤となる。
いつの時代にも存在するのは社会全体の「教育格差」だけではない。
近年注目されている「こどもの貧困」も同様である。
どちらも高度経済成長の陰に隠れて見過ごされてきたといえる。
作者は様々なデータを活用して、小中高と、どれだけの教育格差があるのか客観的に記している。
そして、膨大なデータを活用してこの「教育格差」というものついて、たくさんの人の目に触れることにより顕在化して、現状と向き合っていくことが大切である。
文/ ラスカ小田原店・HK