532『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』1巻/荒井ママレ・富野浩充:著/コアミックス ゼノンコミックス/580円+税外部リンク 
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今春、石原さとみ主演でドラマ化された、いわゆるひとつの職業にスポットを当てた漫画である。
アンサングシンデレラで取り上げられるのは、病院薬剤師。

薬剤師というと6年制の大学出て、相当ヘビーな勉強をして、何とかなれるもの。
途中挫折も非常に多い学部とも聞く。
実際、勉強している人に聞いたことあるが、想像を絶するほどの勉強をものすご~くしなければいけないようだ。

しかし実際、患者として行った場合、まぁ単に薬を処方してくれるだけの人。
他に何かやってんの??
 
ひとつの職業の裏には大体多くの物語が潜んでいるけども、漫画の題材として取り上げられてみると、ほぉ~こんな濃厚な物語が潜んでいたのか。
大変だね、なんて一言で片づけられるものではない。

いまやチーム医療の重要性が方々でいわれているが、なかなか現状は難しいようだ。
本書でもちらっと取り上げられている。
今後、ますます医療現場では変革が起きていくのだろう。


理想と現実のはざまで揺れる、主人公 葵みどり。
その脇を固める個性的なキャラクターの医者、看護師、患者、そして薬剤師。

絵は非常にコミカルなのだが、話はとても濃厚。読んでいてつい引き込まれていく。
ドラマ化されるのも納得の漫画である。


ところでタイトルの『アンサングシンデレラ』って何だろう?
英語で薬剤師なら「pharmacist」。
アンサングシンデレラ?? 関係ないじゃん。
一応辞書で調べてみた。

Unsung】 アンサング
(文語)報われることのない
Unsung heroes 報われることのない功労者たち

Cinderella】 シンデレラ
世に埋もれている美人
(重要であるのに)注目されていない人

以上『アンカーコズミカ英和辞典』より

なるほどなぁ。
薬剤師だけでなく、重要だけど、注目されていない仕事や人など山のようにある。
本書が単に薬剤師を中心とした医療ドラマとして読んでいるのではなく、他の仕事に就いている人にもつい読めてしまうのは、どこか、注目されていない自分を自己投影しているのかもしれない。


はたして今後、物語はどう進展していくのか?
ドラマ化でもっと注目されていい漫画の一つである。


文/ STORY STORY(小田急百貨店新宿店 本館10F)・SM


2020年6月に
5巻が発売予定

\ 4巻まで刊行中 /

『アンサングシンデレラ』
4巻
荒井ママレ・富野浩充/コアミックス ゼノンコミックス/580円+税
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