十二人『十二人の手紙』/井上ひさし/中央公論新社 中公文庫/705円+税外部リンク 
有隣堂の在庫を探す

この物語は、十二人の手紙や届出などの書面を通して、1つのミステリーとなっています。

何をするにも手紙や書面を書くのが当たり前だった1980年に初版発行されました。
SNSがこんなにも普及し、短縮される言葉のやりとりが増えている今の時代には、成り立たない物語かもしれません。
 
しかし、時代や手段が変わっても、手紙やSNSに見え隠れする本音や見栄、人間の性(さが)は、普遍なんだなあとつくづく思いました。

何が本当で、何が嘘か。
1つの物語も、人が違えばとらえ方も違います。
真実は虚構となり、虚構が真実となってしまう面白さがこの物語にはあります。

手紙が十二人の人生を暴き、各々が翻弄されていくのに、こちらも巻き込まれていくようです。

ぜひスマホを置いて、十二人の人生、のぞいてみてください。

文/ 町田モディ店・RI



2014/2/28以前の記事は、5%税込の商品価格を表示しています。
本体価格(税抜価格)はリンク先のHonyaClub、在庫検索などでご確認ください。
----------