333『マンガで読む信長武将列伝』/すずき孔:著 柴裕之:監修/戎光祥出版/1,200円+税外部リンク 
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第二十一回「決戦!桶狭間」の放送をもって一時休止となった 大河ドラマ『麒麟がくる』。
今川義元の壮絶な最期、信長と十兵衛(光秀)の再会、そしてあの心を掻き乱す怒涛の予告編!!
続きを観られぬ辛さに、七転八倒なさっている方も多いのではないでしょうか?(かく言う私もです!)
そんな方にぜひお読み頂きたいのが


戎光祥出版
『マンガで読む信長武将列伝』です!


光秀をはじめ羽柴秀吉 柴田勝家 池田恒興 細川藤孝などなど
信長の重臣10名をピックアップし、史実に忠実なストーリーでその生涯に迫ります。

各武将15頁前後ですが、非常に濃厚で個性が分かりやすく
途中何度も涙ぐむ程のめり込んでしまいました。

明智光秀に始まり
一人、また一人と積み重ねるように
それぞれの立場や心中を知るにつれ
片側から見ただけでは分からない事が見えてきます。

当時の
とくに本能寺の変 直後の武将達の混乱と胸中の葛藤が生々しく伝わり
あまりの臨場感に戦慄を覚えました。


義を取るか、家を取るか。


味方が敵になり、また味方になり。


この複雑な時代に
家を背負いながら至る所で選択に迫られる事の重責たるや
幾許のものであったか…!

巻末には本編未収録のエピソード集や織田家臣団人物事典、関連史跡ガイド、年表などの史料も収録され、読み応え抜群です。

 
そして!
ぜひ合わせてお読み頂きたいのが同シリーズの
『マンガで読む 新研究 織田信長』です!

とにかくすずき孔先生の描く信長がカッコいい!
そして、真っ直ぐで純粋が故に危うさを感じる義昭の、なんと魅力的な事か!
勇ましさに心躍り
崩れていく信長と義昭の信頼関係に
「なんでこんな事に…」
と涙が溢れ、胸が締め付けられました。


どちらの本も、最新の研究に基づくと共に
心の機微が丁寧に描かれているので
今まで抱いてきた古い知識での印象が払拭され
“実在した人間
として心に迫り、終始鳥肌が立ちました。

では、おのおの抜かりなく
この2冊を読みながら
麒麟を待つことといたしましょう。

文/ 戸塚モディ店・YN


『マンガで読む
新研究 織田信長』
すずき孔・柴裕之/戎光祥出版/1,200円+税
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