042『捜し物屋まやま』/木原音瀬/集英社 集英社文庫/660円+税外部リンク 
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元引きこもりの三井、ドルオタ弁護士の徳広、自称小説家の和樹と声が出せない白雄の不思議な兄弟がひょんなことから出会い、さまざまな事件に巻き込まれます。
ライトミステリーかなと思いきや、間山兄弟の捜し物稼業は占い?イタコ?のような怪しげな捜索方法。
そんなオカルトちっくな要素も織り交ぜながら、テンポよくストーリーが進んでいきます。

事件の引き金になる「人の欲望」がどす黒く描かれていて、和樹の言う「幽霊よりも、生きてる人間のほうが怖いかも」という言葉がリアルに聞こえてきます。
ですが、間山兄弟の不思議な縁、ふたりの周りに集まった三井や徳広、出会いによって変化していく人々を見ていると、人と人とのつながりは良いものだなあと、じんわり温かい気持ちになりました。
黒いモヤモヤがサーっと消え、白い光に包まれるようなラストも心地よかったです。

天涯孤独で元引きこもりの三井、ドルオタ弁護士(離婚案件ばかり)の徳広、陽気で人当たりの良い和樹、声は出せないけど超絶イケメンの白雄。
4人バラバラで濃いキャラクターなので映像化したら面白そうだなあなんて配役を妄想しながら読むのも楽しく、オススメです。

文/ トレッサ横浜店・TI
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