『平安ガールフレンズ』/酒井順子/KADOKAWA/1,500円+税
『負け犬の遠吠え』が流行りましたが、著者の酒井さんは「枕草子」「徒然草」など古典にも触手をのばしています。
この『平安ガールフレンズ』は平安女流文学の作者を“仲良くなれそうかどうか”という酒井さんらしい視点から描いています。
『負け犬の遠吠え』が流行りましたが、著者の酒井さんは「枕草子」「徒然草」など古典にも触手をのばしています。
この『平安ガールフレンズ』は平安女流文学の作者を“仲良くなれそうかどうか”という酒井さんらしい視点から描いています。
清少納言の「枕草子」はミーハーなノリでSNSにリア充をアピールする場。
内にこもる紫式部の中に山積した人間観察力や知識を吐き出したのが「源氏物語」。
「蜻蛉日記」の作者は“母子密着”で、夫の浮気を発見したのは今だったら不倫相手とのメールやLINEを見てしまった感じ。
「更級日記」の作者は白馬の王子様を夢見る中二病、と言った具合。
学生時代に読んでこの辺なんだかよくわからないなぁと思ったところも、酒井さんの切り口で読むと、なるほどそういうことだったのか!と思えてきました。
平安時代も今も女子は変わらないのだな、とも。
古典が身近に感じられるようになる一冊です。
東急プラザ戸塚店・T
内にこもる紫式部の中に山積した人間観察力や知識を吐き出したのが「源氏物語」。
「蜻蛉日記」の作者は“母子密着”で、夫の浮気を発見したのは今だったら不倫相手とのメールやLINEを見てしまった感じ。
「更級日記」の作者は白馬の王子様を夢見る中二病、と言った具合。
学生時代に読んでこの辺なんだかよくわからないなぁと思ったところも、酒井さんの切り口で読むと、なるほどそういうことだったのか!と思えてきました。
平安時代も今も女子は変わらないのだな、とも。
古典が身近に感じられるようになる一冊です。
東急プラザ戸塚店・T