588『向田邦子との二十年』/久世光彦/筑摩書房 ちくま文庫/840円+税外部リンク 
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2020年の3月に発売された、ちくま文庫『向田邦子ベスト・エッセイ』が、大好評です。
発売後すぐ人気に火が付き、5月の読売新聞「ポケットに一冊」で紹介され大爆発した、という説が有力です。

『向田邦子ベスト・エッセイ』は、新型コロナウィルスの目に見えない不安が行列などの形で町のいたるところに現れたころ、書店の店頭に並びました。

向田邦子作品の底流には、ちゃぶ台を囲んで、家族そろってご飯を食べていた昭和初期の家族の空気が流れています。
かねてから向田作品は人気がありますが、このところの再評価の気配は、ステイホームで家族が顔を合わす時間が増えたことと、かかわりがあるのかもしれません。 [ 続きを読む ]