『ぼおるぺん古事記 1(天の巻)』/こうの史代/平凡社/1,050円(5%税込)
原文で読むと難しすぎてわからない古事記ですが、マンガなら少しはわかりやすいかも、と思って手に取ったのがこの本でした。
イザナキとイザナミの若夫婦が日本を作り、黄泉の国での別れ、そして、その子どものアマテラスの天岩戸のお話から、スサノオの諸国漫遊までが1巻です。
一番印象に残ったのは、イザナキとイザナミの若夫婦が、二人で力を合わせて、国を作っていくところ。絵の雰囲気もあるのですが、ものすごく人間的で、幸せいっぱいの若夫婦という感じです。
また、その子どものスサノオは、やんちゃ坊主で駄々っ子という感じです(見かけはオッサンですが)。しかし、いろいろな試練を経て、大人(神様)になっていきます。ちなみにアマテラスはわりとふくよかなお姉さんです。
きっと作者のこうのさんのイメージなんでしょうね。
この後2巻、3巻と続くので、次の神様が、どういう姿で現れるのか、気になります。
文/ アトレ目黒店・AS
