『デビルマン 改訂版 1』/永井豪 ダイナミックプロダクション/講談社/899円(5%税込)「009:RE CYBORG」が公開された。横浜市営地下鉄のホームはポスターで賑わいを見せている。
そんな中、少年時代にワクワクしながら観たアニメ「デビルマン」を思い出した方も多いのではないだろうか?
開始から数秒でデビルマンが不動明と合体し、そこから始まるストーリーは一話完結型である。最終回で「まだまだ戦いは続く」とナレーションが入るが、前向きで明るい未来を想像させる終わり方である。軽快な音楽も手伝って後味のよいアニメであった。
しかし、原作はそうではない。
おどろおどろしいまでのデーモンの欲望と、人間の欲望が見事に描き表現され、斜め読みではストーリーが理解できないほど一コマが深い。
原作では、人間不動明がデーモン族きっての勇者アモンと合体し、悪魔人間となった。いわゆるデビルマンの誕生である。
不動明は、何故デーモンと合体する必要があったのか?
そのデーモンは何故、勇者アモンだったのか?
明の親友「飛鳥了」が鍵を握っているのだが、アニメに飛鳥了の存在はない。原作を読まない限り、その謎を知ることはできない。
デビルビィーム!
デビルアローオ~~!
デビルウイィングッ!
原作には、アニメ放映で耳に残る、デビルマンが繰り出す技の雄叫びはない。
描かれたデビルマンの身体から、戦いは技でするものではなく、欲望の表現そのものなのかもしれないと思ったりもする。
ラストは、ネットサーフィンで簡単にネタバレするので、ここでは触れないことにした。
漫画界の巨匠永井豪は、1972年に原作を発表し、幾度か加筆修正を繰り返した。
作者自身、長年「デビルマンをきちんと完成できなかった」という思いを抱えていたという。
今回ご紹介した『改訂版デビルマン1』は、その最新シリーズである。1巻から4巻まで、出版されている。
40年の月日を経てもなお、読み継がれるこの傑作を大人になった今、多くの方に読んで頂きたい。
文/
トレッサ横浜店・I I







