

物語の舞台は、昭和18年から21年の広島、呉。
というと、ただ単に戦争ものと思われるかも知れませんが、それは違います。
描かれているのは、鈍くさくて、絵の得意な主人公すずの生活であり、その時代に戦争があったということなのです。
読んでいると、登場人物たちが本当にそこに居た気がします。
喜怒哀楽を含めたあらゆる感情が、そこにあった気がします。
食べ物や衣服といった風俗が詳しく描かれ、実験的な手法あり、ところどころギャクあり、ファンタジー要素あり……と全く一筋縄ではいかず。
紹介が難しいなあ…とまた読みかえし、最終回「しあはせの手紙」まで行き着くと、目から涙が止まらなくなり、とにかく傑作だ!と最初に読み終えた3年間の暑苦しい気持ちに戻り、新たな感動が湧いてくる。
とにかく凄い本なのです。
文/
戸塚モディ店・MK
>>2012/2/4の本の泉にて『さんさん録』を、
>>2012/7/24には『ぼおるぺん古事記』をご紹介しています。(本の泉スタッフ)
紹介が難しいなあ…とまた読みかえし、最終回「しあはせの手紙」まで行き着くと、目から涙が止まらなくなり、とにかく傑作だ!と最初に読み終えた3年間の暑苦しい気持ちに戻り、新たな感動が湧いてくる。
とにかく凄い本なのです。
文/

>>2012/2/4の本の泉にて『さんさん録』を、
>>2012/7/24には『ぼおるぺん古事記』をご紹介しています。(本の泉スタッフ)
