『ドンナ ビアンカ』／誉田哲也／新潮社／1,575円(5%税込)
『ストロベリーナイト』で空前の女刑事ブームを巻き起こした誉田哲也による新たなる女刑事シリーズ、待望の第２弾登場。
大都会の片隅で出逢う筈のなかった男と女が出逢い恋に落ちた。二人の「一緒にいたい」というほんのちっぽけな、だけど切実な願いが営利誘拐を引き起こしてしまう――そんな彼らを犯罪者にしたくない！女刑事･魚住の必死の捜査が今始まる！
大概の警察小説では主役の刑事は「大きな事件を自らの手で解決したい。犯人を自らの手で挙げたい」という思いで捜査をするが（『ストロベリーナイト』の姫川玲子はまさにその代表格）誉田哲也が新たに生み出したヒロイン魚住久江は「事件など起こって欲しくない、誰にも犯人になどなって欲しくない」と願い、「事件が起こる前にその芽を摘んでしまいたい」という思いで捜査する。
それは「ストロベリーナイト」シリーズ等で血腥い事件を描き続ける著者自身の贖罪のようにも感じられる。この、ある意味姫川より優れていると言える女刑事の活躍をミステリ好きならば読み逃がす手はない！
文／
アトレ恵比寿店・ＵＪ
の姫川玲子はまさにその代表格）誉田哲也が新たに生み出したヒロイン魚住久江は「事件など起こって欲しくない、誰にも犯人になどなって欲しくない」と願い、「事件が起こる前にその芽を摘んでしまいたい」という思いで捜査する。それは「ストロベリーナイト」シリーズ等で血腥い事件を描き続ける著者自身の贖罪のようにも感じられる。この、ある意味姫川より優れていると言える女刑事の活躍をミステリ好きならば読み逃がす手はない！
文／
アトレ恵比寿店・ＵＪ
