560『凍花』/斉木香津/双葉文庫/630円(5%税込)
三姉妹の美人でしっかり者の長女が、ある日次女を殺してしまいます。三女の柚香は、信じられない姉の凶行の謎を、自分で解明しようとすることにします。動機は一体なんだったのか?
柚香にとって、仕事もでき才色兼備の長女・百合と、派手好きだが明るい次女・梨花は、二人とも自慢の姉でした。そして三人揃えば、近所でも評判の“最強の姉妹”だったはずでした。柚香は、百合が書いていたブログをもとに彼女の一面を知るであろう人に話を聞きにいきます。そして、知らされた本当の百合の姿。
人の内面って、本当にわからないものだなあと思いました。だからこそ、その存在は、恐ろしくもあり、興味深いものです。
最近、“イヤミス”がブームですが、イヤなミステリというか、人間の本質に迫ったこのドロドロ感、本当に読んでしまっていいのかと思いながらも、ついつい引き込まれてしまいます。
大体、一気読みせずにはいられないのは、イヤミスが多いこの頃です。いけないなあ、これでは、ただの三面記事好きになってしまう。
しかし、同時に人の心というものは、本当のところはこういうものなのだと考える機会を与えてくれる、だから、“イヤミス” やめられませんね。
幽霊とかホラーとか、読んでいて、うわあと感じる作品もありますが、やはり、普通の人の普通の感情が一番怖い。たとえ家族や親友でも、嫉妬ややっかみの感情は、沸き起こるものです。
で、長女はなぜ次女を殺してしまったのか? 柚香とともにぜひこの謎に挑戦してみてください。

文/ 厚木店・AS
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