143『貝の子プチキュー』/茨木のり子著・山内ふじ江絵/福音館書店/1,890円(5%税込)詳細

見事なストーリー、ことばと絵。今いる周りの景色がぼんやりしてしまうほど、世界に入り込んでいることにハッとさせられます。
読後、いろいろな想いが激しく湧き、ぐらぐらと心が揺れ、そうかと思えば、おどろくほど穏やかな気持ちであったり、本書と出合う前にはなかった感情が交錯してやみません。
詩人茨木のり子さんが、唯一残した絵本作品。
プチキューは ちいさな ちいさな
貝の子どもでした

いつも ひとりぼっち
さみしくなると エンエンエンと 泣きます

ある日、一度も いったことのないところへ
したべろみたいな あしを だして
一歩 ふみだしました…


印象的な言葉が、ここそこにあふれています。プチキューの生涯とは、何だったのか。わたしの人生は、今どうだろう。読み手それぞれの捉え方があるでしょう。長い時間をかけて描かれた山内ふじ江さんの絵は、どれも気が遠くなるほどの快感とともに心を揺らします。

少しでも、ご興味をお持ちになった方、ぜひご一読を。

文/ テラスモール湘南店・MY

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