『ナガサレールイエタテール』/ニコ・ニコルソン/太田出版/1,000円(5%税込)
本作は、宮城県の海沿いの町・山元町出身の著者・ニコルソンが、津波に流された実家を再建するまでを描いた実録震災コミックエッセイです。
2011年3月11日、未曾有の大津波により家は大破。実家で暮らしていた著者の母(母ルソン)と祖母(婆ルソン)は、津波の被害から間一髪で生還を果たし、避難所生活を送っていました。
本作は、宮城県の海沿いの町・山元町出身の著者・ニコルソンが、津波に流された実家を再建するまでを描いた実録震災コミックエッセイです。
2011年3月11日、未曾有の大津波により家は大破。実家で暮らしていた著者の母(母ルソン)と祖母(婆ルソン)は、津波の被害から間一髪で生還を果たし、避難所生活を送っていました。
「(家に)戻りたぁぁぁぁぁぁぁぁ~い」
住み慣れた土地から離れた不自由な生活に、日々元気をなくしていく婆ルソン。そんな姿を見たニコルソンと母ルソンは一念発起! 宮城に戻り、実家の再建を決意するのです。しかし! 事はそう簡単ではありませんでした。
土地(放射能)の問題、大工の問題、お金の問題。
様々な困難に立ち向かうニコ一家。
母娘三世代が力を合わせてこの危機を乗り越えようとしたとき、更に大きな問題が、彼女たちを襲うことに……。
本作には、実際に家が建つまでの期間に起こった出来事が事細かに記されています。作画や内容はギャグエッセイ的な部分も多いのですが、シリアスな面もしっかりと描かれており、とても考えさせられる内容です。
本厚木ミロード南館店・TK