『江戸っ子の意地』集英社新書/安藤優一郎/集英社/735円(5%税込)
明治維新後、「東京」という街は誰がつくったのか?
「江戸」の統治者であった幕臣たちはどこに行ってしまったのか?
江戸に入ってきた官軍は「江戸」を「東京」と改め、幕府に代わって統治を始めます。
それに伴い多くの幕臣は敗者として歴史の表舞台から姿を消すことになりました。
しかしその敗者の中からも、たくましく生き残った人たちがおり、
明治政府に力を及ぼし、「東京」の発展を下支えしていったというのも事実なのです。
今までの歴史観からすると、薩長などの地方出身者である明治政府の役人によって、「東京」はつくられてきたかのように思われがちですが、部分的には江戸っ子である幕臣の意見も生かされているのであり、この本はそんな『江戸っ子の意地』を悲喜こもごもに書き記した興味深い1冊になっています。
文/
ミウィ橋本店・HK
それに伴い多くの幕臣は敗者として歴史の表舞台から姿を消すことになりました。
しかしその敗者の中からも、たくましく生き残った人たちがおり、
明治政府に力を及ぼし、「東京」の発展を下支えしていったというのも事実なのです。
今までの歴史観からすると、薩長などの地方出身者である明治政府の役人によって、「東京」はつくられてきたかのように思われがちですが、部分的には江戸っ子である幕臣の意見も生かされているのであり、この本はそんな『江戸っ子の意地』を悲喜こもごもに書き記した興味深い1冊になっています。
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