

子どもの日も近いし、お子様にもおすすめしたいな・・・と書棚を眺め、ふと手にとって久しぶりにページを開いたところ、読むことを止められなくなりました。
王道の名作です。
はじめて読んだのは小学校5年生の時。村岡花子訳を図書館で借りました。夢中になって、布団の中でもページを捲り続けました。眠るのも惜しんで・・・の初体験です。
アンが、物心ついて初めて“自分の家”と呼べるグリーンゲイブルズで暮らし始めたのは、木々がいっせいに芽吹き、花がひらき、陽光がきらきらと輝きだすカナダの6月。まるでアンの喜びが、そのまま映し出されたかのような美しい風景が目に見えるよう! 花と緑が美しい、この季節に読みたい1冊です。
松本侑子訳『赤毛のアン』は、モンゴメリーの原作に忠実に翻訳され、アンやマリラのことばや表現に表される聖書や古典文学からの引用が丁寧に解説されています。
子どものころ読んだ『赤毛のアン』とは、ひと味違った楽しみ方ができますよ。
文/ 小田原ラスカ店・KI
