photo1ビブリオバトル誕生以来、初の入門書ともいえる新書『 ビブリオバトル―本を知り人を知る書評ゲーム 』(谷口忠大:著/文春新書/4/19発売)刊行記念特別企画でお届けしている「ビブリオバトル in 有隣堂」第3弾。

ビブリオバトル考案者・たにちゅー先生と、コミュニティマネージャー・樋口さんおふたりのご共演による楽しいトークショーの後は、いよいよビブリオバトルです。


ビブリオバトル テーマ「人 -ひと-」


今回のバトラーは6人。
ミニトークショーに続いて、たにちゅー先生と樋口さんも観覧・投票にご参加です。
バトラーにとってチャンプを獲得するのはひとつの大きな勲章となりますが、ゲストのおふたりから「読んでみたい本」に選ばれるのもまたちょっと誇らしい気分になりますよね。
それはまる、で気になるあのヒトに振り向いてもらいたくて一生懸命気を引こうとする恋する少年少女のごとく(笑)。
ビブリオバトルが「人」と「人」をつなぐ機能を備えていることを思えば納得の心情です。

極端にいえば、ふたりでビブリオバトルをしてお互いに読みたい気にさせる本を選び、その思いを告白しあうようなロマンチックな空間にもなるのです。
ビブリオバトルデート、いいですねえ。

さてさて少々飛躍してしまいましたが、それでは始まります!

バトラー登場

今回はご紹介頂く本にテーマを設けました。テーマは「人-ひと-」。
「人」はビブリオバトルを語る上で欠かせない最重要キーワードです。
バトラーの皆さんはどんな切り口で本を紹介してくれるのでしょうか?

6人のバトラーの皆さんに登場して頂き、一言ずつ自己紹介。
ひとりは就活中の学生さん、そしておふたりが社会人1年生、ともに有隣堂でのビブリオバトル初挑戦。
この3人のフレッシュチームを迎え撃つ(?)「三匹のおっさん」チームは、お馴染みになりつつある顔ぶれが揃いました。

そしておもむろに取り出した司会特製の割り箸くじで発表順を決定します。
最初に発表して早く楽になるか、人の発表を見てから自分の発表の戦略を練るか、運命を左右する瞬間でもあります。


トップバッターは榎村さん、この春社会人となったフレッシュマンバトラー、爽やかにスタートを切ります!

読むための理論
書影_読むための理論『読むための理論 文学・思想・批評』
石原千秋、木股知史、小森陽一、島村輝、高橋修、高橋世織/世織書房/2,625円(5%税込)
詳細

「文豪と呼ばれる『人』たちの作品を読むためのポイントがうまく抑えられた文学入門書。
文学作品をひも解く方法が広がるとその考え方、捉え方も広がって、新しい読み方ができるようになるのです」

漱石研究を始めとする日本近代文学研究の第一人者、石原千秋共編による文学の世界を理論踏破する1冊。
初有隣堂での1番手というプレッシャーのためか、やや緊張気味な発表となりましたが、ビブリオバトルのご経験は豊富な方。終始落ち着いた語り口が文学者にぴったりです。


続く2番手は伊藤さん、初回たまプラーザ テラスから2回目の登場です。

松本清張
読むための理論『松本清張傑作選 憑かれし者ども
桐野夏生オリジナルセレクション』
松本清張 桐野夏生/新潮文庫/662円(5%税込)
詳細

「人はなぜ失敗するのか?
堕落、失墜、転落の人生を見極め、生きるための実用書になります」

桐野夏生著『グロテスク』を読んで桐野ファンとなったというバトラーイチ押しの一遍「鬼畜」が収録されています。
暗黒のオーラをまとうタイトルを嬉しそうに連発するバトラーに、会場からは笑いが。
本を通してその発表者の人柄がじんわり見えてくるビブリオバトル、バトラーの人生観をちょっぴり伺い知ることができましたね(笑)。


3番手、こちらもたまプラーザ テラスから2回目の登場となる滝さんです。

BEATLESS
読むための理論『BEATLESS
I trust in your smile. I won't care whether you are』
長谷敏司/角川GP/1,890円(5%税込)
詳細

「あなたの隣にいる人は本当に『人』ですか? たにちゅー先生は人ですか?」
唐突な質問に思わず隣の人を見合う観覧の皆さん。

「人を『人』と感じるには、どんな要素が関わっているのか? そんなことを考えさせられる本です」


タイトルの“BEATLESS”の意味への質問に、「いい質問ですねえ」とニヤリ、
「BEATは心臓の鼓動……と、いうことは何を意味していると思いますか?」
SF小説を世の少年少女に広めたいとビブリオバトルの推進活動をしているバトラーらしい、余裕の発表でした。


さあ4番手は三匹目のおっさん、いえ、今や名物?ビブリオおじさん・枝広さんの登場です。

ギャラリーフェイク
読むための理論『ギャラリーフェイク』
細野不二彦/小学館/610円(5%税込)
詳細

贋作専門のアートギャラリーオーナー・藤田は、2番目に好きな人物だそう。
「この人の美術に対する奉仕、情熱がただならない。
美術を愛するすべての人に読んでほしい作品。
美術の教科書を読むより断然面白いですよ」

ちなみにもっとも好きな登場人物は? という問いに「ルパン三世」と語るバトラー。
しかしルパンはアニメが好きということで、バトラー宅の本棚の1番良い位置を占めるのは、やはり『ギャラリーフェイク』なのでした。


5番手は紅一点、新社会人のひとり、山口さんです。

スネ夫という生き方
読むための理論『「スネ夫」という生きかた』
横山泰行/アスコム/1,260円(5%税込)
詳細

「序文はスネ夫へのラブレターそのもの。著者の熱すぎる思いが伝わってきました。スネ夫は実はすごい奴。到底かなわない相手にも卑屈にならず、好きな女の子にもソツなく好感を持たれる秘訣が満載。
厳しい現実社会を明るく賢くしたたかに生きる処世術がためになりました」

しずかちゃんへ毎日バラを贈るスネ夫のマメさを手本に、自分も会社では誰より真っ先に挨拶をするようになった、とのこと。
実践例も交えて明るく語るバトラーに、「スネ夫力」の高さを見ました。


ラスト6番手、前回もご出場してくださった就活生、天野さんがしめくくります。

タイムスクープハンター
読むための理論『タイムスクープハンター』
日本放送協会/河出書房新社/1,260円(5%税込)
詳細

江戸時代の庶民の方が、現代人より創造力・冒険心に優れていた!?
「歴史に埋もれた名も無き人々。
そこに本当に見なければならない『人』の姿があります」

数学、暦学が大きく飛躍した江戸時代、庶民と云われる人々がいかに日常の中で数学を能動的に楽しんでいたか。
その発想の自由さと創造の力を、豊かな表情、身振り手振りを大きく交えて発表するバトラー、江戸庶民の生き生きとした暮らしが伝わりました。前回よりバトラーとしてのキャラクターが確立してきたようです(笑)。


さあ、6人の「人」をテーマにした発表が終了しました。
物語の登場人物や、特定の人に対する研究、「人」そのものの本質に迫る本など、様々な視点からの「人」が語られましたね。


「どの本が1番読みたくなったか」
決まりましたか?
それでは投票です! ひとり1票、全員の投票でチャンプを決定します。
バトラーは自分が発表した本を除いて、他のバトラーの皆さんが紹介した本に投票します。

投票

緊張の瞬間…… 今回見事チャンプに輝いたのは……

チャンプ-スネ夫

山口さんの『「スネ夫」という生きかた』でしたー!!
おめでとうございます!

ビブリオバトルが大好きという山口さん。
見る人を楽しくさせ、スネ夫の魅力が明瞭に届きました。
ドラえもんでもなくのび太でもない、スネ夫をもっと知りたい気にさせる素敵な紹介でしたね。
今後のご活躍も大いに期待しています。

チャンプを逃したバトラーの皆さんも素晴らしいパフォーマンスでした!
会場からも惜しみない拍手が送られます。ありがとうございました。
またのご登場をお待ちしています!



いかがでしたでしょうか? ビブリオバトルはご家族でも学校でも身近なお友達同士でも気軽に始めることができます。
お気に入りの本を持ち寄って、さっそくトライしてみましょう。
書影集合


この後は、新書『ビブリオバトル―本を知り人を知る書評ゲーム』即売会、サイン会へ続きました。

谷口先生はサインを待つひとりひとりに声をかけられ、にこやかに終了致しました。

サイン会

先生、お疲れ様でした!

今回のビブリオバトル in 有隣堂にお越しくださった皆様、各方面にてご支援・ご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

次回は6/9(日)15時より同会場、伊勢佐木町本店別館にて開催予定です。
お楽しみに~!


文/有隣堂ビブリオバトルプロジェクトチーム 市川



2013/6/9(日)開催
第4回 ビブリオバトル in 有隣堂のご案内


詳しくは、>>ご案内ページ
または >>ビブリオバトル in 有隣堂 facebook公式ページ をご覧ください。
観覧・バトラー参加のご予約を承っております。
※2013/5/21(火)現在の情報です。
・2021/3/31以前の記事……税別の商品価格
・2014/2/28以前の記事……5%税込の商品価格

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