『リバ－サイド・チルドレン』／梓崎優／東京創元社／1,680円(5%税込)
日本人の小学生が突然カンボジアでストリートチルドレンとして生きていかなければならなくなったら。
胸が痛くなるような状況のもとで、現在と未来を照らしてくれる太陽のような友人とその仲間とともに、「山」と呼ばれるごみ集積場で日々を生きていた少年へと襲い掛かる、不条理で不可解な出来事について描かれたミステリーです。
観光地へと変貌しようとする都市部のごみ全てを受け入れてきた「山」で、鉄屑やペットボトルなどを拾い上げながら、目や鼻を刺すような腐臭にまみれながら、日々を過ごすストリートチルドレンたち。
そして彼らを付け狙い、わずかなスキがあれば殺してしまおうとする警官の「黒」。
子どもたちの生活環境を改善しようと彼らを「ホーム」へ入れようとする日本人のボランティア。
様々な要因を孕んで発生する事件の謎に迫ろうとする少年の真摯な眼差しが、ある一つの真実にたどり着く様は静かな展開ながらも圧巻です。
もて余してしまうほどのその真実の切なさは読んでいて目頭が熱くなるほど。
泣かせる小説、ではなく、泣いてしまう物語です。
最悪の状況で、おびえ、恐れながらも前を向こうとする少年の姿に惹きつけられて止みません。
文／
アトレ亀戸店・HS
有隣堂 本の店頭在庫検索 『リバ－サイド・チルドレン』
ご利用の「在庫あり」の店舗へお電話ください。 店頭の本を確認し、お客さま用にお預かりいたします。
子どもたちの生活環境を改善しようと彼らを「ホーム」へ入れようとする日本人のボランティア。
様々な要因を孕んで発生する事件の謎に迫ろうとする少年の真摯な眼差しが、ある一つの真実にたどり着く様は静かな展開ながらも圧巻です。
もて余してしまうほどのその真実の切なさは読んでいて目頭が熱くなるほど。
泣かせる小説、ではなく、泣いてしまう物語です。
最悪の状況で、おびえ、恐れながらも前を向こうとする少年の姿に惹きつけられて止みません。
文／
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