『図書館戦争』/有川浩/角川文庫/700円(5%税込)
公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」が制定されtた。法の施行に伴い、メディアへの監視権を持つ「メディア良化委員会」が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である「良化特務機関(メディア良化隊)」による取り締まりを受けることとなる。
この執行が妨害される際には、武力制圧も行われるという行き過ぎた内容であり、情報が制限され自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が「図書館」だった。
図書館法の図書館の自由に関する宣言を元に「図書館の自由法」を制定し、その役割と本の自由を守るべく、武装した「図書隊」を結成し、「良化特務機関(メディア良化隊)」との長き抗争を描いた作品である。
本の内容や言葉に関する検閲行為に対して、その表現の自由を守ろうとする両者のやりとりが武力を介在して行われているため、スケールの大きい描写となっている。
また図書隊内部やそれに関わる人々の人間模様も思っていた以上に細やかな内容で、途中から引き込まれて最終巻まで割と速いペースで読み終えてしまった。
本年、映画化もされており実写はどのようになっているかわからないが、是非一読してみてはいかがでしょうか。
文/ シャポー市川店・YM
有隣堂 本の店頭在庫検索 『図書館戦争』
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本の内容や言葉に関する検閲行為に対して、その表現の自由を守ろうとする両者のやりとりが武力を介在して行われているため、スケールの大きい描写となっている。
また図書隊内部やそれに関わる人々の人間模様も思っていた以上に細やかな内容で、途中から引き込まれて最終巻まで割と速いペースで読み終えてしまった。
本年、映画化もされており実写はどのようになっているかわからないが、是非一読してみてはいかがでしょうか。
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