『円卓』/西加奈子/文春文庫/494円(5%税込)主人公は小学三年生のこっこ、子供と舐めてかかるなかれ。
こっこは世の中で当たり前とされる価値観やことがらを、当たり前だからと安易に受け流したりしない。きちんと立ち止まる。
そして、「なぜ、そうなのか」を考える。と書くと、なんだか小難しくてとっつきにくそうだけれど、この本は真逆。とーっても、とっつきやすい。
理由は二つ。
まず著者・西加奈子の文体。関西弁!軽快で軽妙でおかしい。何度吹き出したことか。文章は三人称、だけどその目線は第三者の神様、まるで著者自身が登場人物たちを見守っているかのよう。いとしさが行間からにじみ出ている。
そして、登場人物たちが理由その二。
こっこの家族も、こっこのクラスメイトも、三つ子のお姉ちゃん(のひとり)が所属してる手芸部の部長も、みーんなおもしろい。言動がひどくおもしろい。漫画の登場人物かってくらい、おもしろい(特に手芸部部長)。
けれど、みんなとてもリアルな人間だ。
抱えている悩みや問題の難しさ、簡単には解決できないもどかしさ、悔しさ。そういうものすべてに私は深くうなずき、共感した。世界を知ることは他者を知ること。価値観、差別、思い込み、知っているけど、分かっていなかったことを、こっこと共に体感していく。
簡易な言葉を用いているのに、様々なシーンの描写が煌めいているの西加奈子の文章は美しい。太陽の光みたいに。簡単で美しい言葉だからこそ、読む人間の胸に、にこっこの心情がまっすぐ突き刺さるのではないだろうか。
ここまで心を揺さぶられる小説に出会ったのは初めてだった。
ラストのシーン、著者ならではの素晴らしい表現です。ぜひぜひ、読んでみて下さい。
文/
ミウィ橋本店・YT
有隣堂 本の店頭在庫検索 『円卓
』
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まず著者・西加奈子の文体。関西弁!軽快で軽妙でおかしい。何度吹き出したことか。文章は三人称、だけどその目線は第三者の神様、まるで著者自身が登場人物たちを見守っているかのよう。いとしさが行間からにじみ出ている。
そして、登場人物たちが理由その二。
こっこの家族も、こっこのクラスメイトも、三つ子のお姉ちゃん(のひとり)が所属してる手芸部の部長も、みーんなおもしろい。言動がひどくおもしろい。漫画の登場人物かってくらい、おもしろい(特に手芸部部長)。
けれど、みんなとてもリアルな人間だ。
抱えている悩みや問題の難しさ、簡単には解決できないもどかしさ、悔しさ。そういうものすべてに私は深くうなずき、共感した。世界を知ることは他者を知ること。価値観、差別、思い込み、知っているけど、分かっていなかったことを、こっこと共に体感していく。
簡易な言葉を用いているのに、様々なシーンの描写が煌めいているの西加奈子の文章は美しい。太陽の光みたいに。簡単で美しい言葉だからこそ、読む人間の胸に、にこっこの心情がまっすぐ突き刺さるのではないだろうか。
ここまで心を揺さぶられる小説に出会ったのは初めてだった。
ラストのシーン、著者ならではの素晴らしい表現です。ぜひぜひ、読んでみて下さい。
文/
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