『はるかぜ とぷう』こどものともコレクション2011/小野かおる/福音館書店/800円+税
春風の子「とぷう」は、友だちの風の子たちを誘って町へ出かけました。町の人たちは、春風が吹いたことで、にこにこと喜んでいます。
幼稚園児の行列についていくと動物園につきました。いろんな動物たちが、むにゃむにゃと居眠りをしています。
春風の子「とぷう」は、友だちの風の子たちを誘って町へ出かけました。町の人たちは、春風が吹いたことで、にこにこと喜んでいます。
幼稚園児の行列についていくと動物園につきました。いろんな動物たちが、むにゃむにゃと居眠りをしています。
そこで、先に来ていた風の子たちがライオンのまわりで遊んでいたので、とぷうも一緒に遊ぼうとしたら、風の子たちとの間でケンカが始まってしまいました。
風の子たちが大ゲンカをするものだから、つむじ風があちらこちらに起こって動物園の中は大騒ぎに…。
子どものころに読んで、また自分が親となってから子どもと一緒に楽しんだ作品です。
ケンカの後、おかあさんのやさしさがとても心に沁みて温かい気持ちになります。
描かれている絵も素朴なところがあり、また切ない感じがして印象に残ります。
この本と出会った子どもたちは、春の訪れを毎年こんなふうに感じてわくわくしてしまうでしょう。自分もそのひとりです。
文/ 大和店・MY