520[1]『凍える牙』乃南アサ著/新潮文庫/750円+税外部リンク 
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「男らしくてすみません」
―2014年4月からフジテレビで放映されているドラマ《続・最後から二番目の恋》で小泉今日子が演じている千秋が放つ一言。
私個人的にはかなりお気に入りの台詞です。

この小説の音道貴子も同じ思いを抱きながら仕事と向きあっていると思う。ドラマの千秋さんはコメディタッチで言うけれど、音道貴子の場合はかなりシビアな感じ。

解説では「女性蔑視」なんて書かれているけれど、社会で戦っている女性にすれば男性だらけの職場だろうが女性だけだろうが、この程度の「蔑視」は日常的にあることではないだろうか。

この小説を読んで、私は音道貴子が好きになった。仕事に対してブレていないところがかっこいい。どんな社会でも彼女なら絶対立ち向かって生きていける、と思う。彼女を描いた小説を読むと「明日も頑張ろう!」と元気になる。

小説の内容は決して明るいものではないけれど、私にとっては自分の中にある底力を引き出してくれるような感じだ。

多くを語るとネタバレになりそうなので言えないのが辛い。あえて言うならば、ラスト近くで貴子がバイクに乗って追跡するシーンは読んでいる私も風を感じて気持ちよかった。

余談だが、音道貴子にも長倉和平(ドラマ《続・最後から二番目の恋》のヒロインの相手役)のような男性が現れたらどうするだろう。
多分…、長倉和平が怖がって近づかないかもしれません(笑)。

文/ 大和店・MY

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